新しいチーズ〜マキシマリストへの道〜

新しいチーズは皆さんと一緒につくる集いの場所です! そのチーズは、まだまっきっきです(きれいですよ。ちゃんと磨いています。)。皆で面白いこと、為になること、感動すること、そしてわたしの貯金通帳が潤いそうなこといっぱいいっぱい、そのチーズに入れていきましょう!

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Dolls 視聴

2002年公開、北野武作品。


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前知識なく、期待せずに視聴。

 

でも、やっぱりおもしろかった。

 

これは武のバイオレンスアクション系のとは違い、ドラマ物であり、また芸術性がたかい。(バイオレンス性の高い映画でももちろんドラマ性はあり、芸術性もあるのが武映画。)

 

とはいっても、私の好きな「あの夏、いちばん静かな海」とは違い、きれいなお話ではなく、とっても残酷なお話だ。

 

この作品には大きく3つのドラマがある。

 

一つは菅野美穂西島秀俊のメインとなるストーリー。菅野美穂西島秀俊が婚約を約束していたのだが(抵抗はあるが演者の名前で呼ばせてもらう)、西島が金銭的?な都合により他の女と結婚をすることに。それにより菅野美穂が自殺しようとするが失敗。頭がおかしくなってしまう。

 

菅野美穂のところに戻る西島。

二人はホームレスのような生活をしながらいろいろな場所を歩き回り、最後は転落死。

 

2つ目は組の親分である三橋達也松原智恵子の物語で、三橋達也のために弁当を作り、毎週同じ場所で待つ松原智恵子。それは若い二十代くらい(と思われる)の頃からジジイになるまで続き、やっと三橋達也登場。

 

でも三橋達也、すぐになんか知らんやつに撃たれて死亡。

 

3つ目はアイドルの深キョンと、その追っかけをする武重勉の物語。けっこうガチな武重勉深キョンが突然事故にあって、芸能界引退。顔を見せたくないと、ファンにも会わない生活を送る。そこで武重勉自分の目を見えなくして深キョンに接近。

 

それをよく思った深キョン武重勉と会い、それなりにそれなりする(別に恋人のような行為をするということではない)。その後武重勉、突然死ぬ。事故死かな?

 

3つのドラマに共通するのは女性がなにかしら欠陥をもってしまうが、男はそれを支えようとする。だが結果として男はなにかしら突然な(ここ重要)死を遂げる。また、その男たちも何らかの形で一回は報われる(西島秀俊は死ぬ前に菅野美穂が結婚しようとしていたことを思い出してくれる)。など。

 

Dollsというタイトル通り、登場人物は人形のよう。表情も露わにせず、口数も少ない。文楽のシーンが最初に出てきてこれがラストシーンにリンクする。

 

でも、それでもたけし映画のリアリティは存在。それでいてキレイな芸術的な風景。

 

これだから武映画は大好きだ。他の邦画にあるようなきったねえ希望もない日本を映していない。人はリアリティなのに映像はくっそきれいで、やっぱり日本は素晴らしいと、そう思えるのだ。

 

 

 

それからこの映画、残酷だ。ひとが突然死ぬ。理由もなく、ただ、死ぬ。諸行無常の響きありだ。それがまたリアリティを演出する。

 

男女の関係も残酷だ。依存させ、依存され、依存しあって。

 

でも、それでも美しく写ってしまうのは現代日本がそれほどにおかしくなってしまっている証拠なのだろうか。

 

総括として、話としては救われないけど微量に救われる男女の話と突然な死の話だ。でもこれは芸術映画であり、きれいな場面がいっぱいある(ここを見てほしい)。私はやっぱり武の映画がすき。

 

今、日本に必要なのは邦画なのだ。そう思う。