新しいチーズ〜マキシマリストへの道〜

新しいチーズは皆さんと一緒につくる集いの場所です! そのチーズは、まだまっきっきです(きれいですよ。ちゃんと磨いています。)。皆で面白いこと、為になること、感動すること、そしてわたしの貯金通帳が潤いそうなこといっぱいいっぱい、そのチーズに入れていきましょう!

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「風立ちぬ」視聴


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二回目の視聴。

 

初めては公開してた時に映画館で見ました。

 

これがなかなかの思い出で、中学くらいのときに家族で広島旅行に行った時、ヒマだったので一人で行きました。

 

端から二番目の席をとり、公開からかなり時間が経っていたことからそんなに人が入らないだろうと踏んでその隣は荷物置きにしようと思ったのです。

 

開場されるとすぐに入り、座って始まるのを待っているとあまり人が入らないことにしめしめと思いました。

 

そしてコマーシャルも半ばと行ったところに突然、隣に人がすわってきたのです。

 

他の所をとりゃいいものを…と思いつつ荷物をどけ、ふと隣に目をやると、髪はボサボサ、服もボロボロ…

 

いわゆる浮浪者さんなのでしょうか、しかし広島に来てからそんな人全然見てなかったのでとてもびっくりしました…。

 

そして、映画が始まるとまぁじっくり見るわけなんですが、たまに鼻をすする音がするんですね、隣から。

 

それでもその頃の私はいっしょうけんめい観ました。

 

宮崎駿の最後の映画だ、などとずっと言われてましたからね。がんばってみました。

 

そしてラストシーンそしてそこからの飛行機雲。

 

なんと、私、号泣してしまったのですよ。

 

それもヒーヒー言いながらね。

 

隣の方、直接は見てないのですが目線は感じましたね、かなり引いてたのでしょうか。

 

思い出はそのへんで、今回、再度視聴しての感想です。

 

やっぱりおもしろかった!感動しました。

でも、今回の感動はまた質の違うものでした。

 

この映画、中学生の頃見たときはなんか大人っぽい映画だなぁ、と思っていました。

 

でも今回は逆に若い映画なんだなぁと感じましたね。

 

飛行機設計者に限らず、クリエイター等の青春はこういうもんなんだなぁと思いました。

 

自分の美を追求し、日々励む堀越に強く心を打たれました。自分も頑張らなければいけないんだ、と。

 

少し逸れますが私はあしたのジョー矢吹丈的な自己本位的考え方が大好きなのですがなかなかそれを実行に移すことができないでいます。

いや、現代人にはもうできないのかもしれませんね。

周りから見るとなんだかばかみたいに思えることでも必死に取り組んで自分で意味を見い出せる人がいちばんの幸せ者なんだと常日頃から考えています。

 

話を戻しましょう。

 

中学生の時、感銘を受けたのはこの映画でとても強い菜穂子さんの姿でした。

 

最後の方に、山のサナトリウムに帰り、夫に死に際を見せず、去る彼女の強さは私の心を強く動かしました。

 

しかし、今回見ていたのは堀越の方でした。自分の進みたいように進むがうまく行かない彼の姿は世の残酷さを謳うようです。

 

また堀越は紳士的であるようにも見えますがかなりの薄情ものですよね。コイツ。妹をいっつも待たせるし、菜穂子さんを病気なのに自分のところにおいてみたり。

 妹に菜穂子さんが可愛そうと言われても別に気にせずですしね。

 

一辺倒のラブストーリーなら最後は菜穂子さんのために生きるのでしょうか。  

 

普通のラブストーリーなら堀越は仕事をやめて、最後はいっしょに居ようなどと言う場面があるのかもしれませんが、そんなものありません。

 

堀越の性格(というより堀越の好きな菜穂子さんの部分でしょうか)を知っている上で菜穂子さんは覚悟を決め、一人で山に帰ります。

 

でも私はここで堀越がクズだと言いたいんではなく、とても人間らしく、素晴らしいキャラクターだな、と言いたいんです。

 

美を求めるクリエイターとして完璧でありながら、いや、あるがゆえに堀越は堀越なりの菜穂子さんへの愛情の傾け方が少しかたよっている、いや人の愛し方が根本的に間違えているのでしょう。

 

そんな堀越越しにこの時代、そして堀越自身の人生を眺め、クリエイターとしての青春、そしてその終点に迎えうる残酷さをみるこの作品は、宮崎氏の引退作としてみると複雑すぎる部分もありますがやはり超名作と言わざる負えません。

 

昔はラブストーリーものとしてみた私ですが、今回見るとそれとしてはやはり尺が足りなさすぎる、とも思いました。

 

なんせ菜穂子さんと再開してから終わるまでが一時間ですからその細部は描ききれませんよね。

 

あっという間の二時間でした。三時間、四時間映画としてまとめられていても楽しく見れたと思いますが、これはこれで良いものなのでしょう。

 

そういえば宮崎駿先生はまた新しい映画に取り組んでいるそうですね。

たのしみでしゃーないです。